私は泥棒なのかも 罪悪感に苛まれる
私は泥棒なのかもしれない
食うにはギリギリ困ってない
だけど自覚も無いまま手を染めているのかもしれない
事の発端はこうだ
人手不足の当店は圧倒的に早番が足りない
おっさん好きの店長から
「早番がどうしても足らない。ベテランの君なら安心して早い時間を任せられる。」
そう懇願(命令)されたので
「週末なら大丈夫です。」とだけ答えた結果
平日も早番のバイトリーダー的なのを任されたのである
店長はおっさん好きだから「おっさんの私を朝から見たいのだな」と考えるようにした
だが本業もあるのに更に時間に余裕が無くなってしまう
「このままでは本業にも支障が出て更に貧する事になるのでは?」
そう思った私は焦り、「それ」は悩みにまで発展した
「「それ」は良いのか?こんな事で良いのか?」
「「それ」はこんなに楽に稼げて許されるのか?」
「「それ」さえ後20年続けられたら人生何とかなるのでは?」
そんな考えさえ頭をよぎる
「それ」はそれほど楽に、そして確実にお金になるのだ
「それ」とは早番をする事である。
接客する相手すら少なく、やる事は掃除だけの早番は給料泥棒だと思う。
だから私は給料泥棒という名の「泥棒」なのかもしれない。
早番が終わってする本業の活動は想像以上にきつかったから早番は当分したくないでござる。