行き過ぎた節電はパチンコ屋を潰す パチンコ屋なんて電気を浪費してなんぼである
イラッシャーセー
バイト先に「節電コンサルタント」なる人がやって来て節電について熱く語ってきました
「年間10%節電したらこんなにお得!」
「その為には現場のスタッフの協力が不可欠!!」
「皆で力を合わせて節電しましょう!!!」
その熱量で発電が出来たら早い話なのにね
行き過ぎた節電はパチンコ屋を潰す
当り前ですがパチンコ屋は莫大な電気を使用します
パチンコ・スロットの台は電気をバカ食い
文字通り電気を食います
テレビと冷蔵庫とエアコンが合体したような家電製品です
それが営業中ずっと通電してるのですから
とは言え最近では節電機能付きの台が増えてきてます
遊技してないと毎時間事にド派手な音楽を鳴らすバカみたいな台もありますが
台関係で総電気代の20%程
店内の照明やネオンが電気を大バカ食い
店内はある一定の明るさが無いと営業出来ません
万が一災害が起きた時足元が見えない明るさを確保してないと怒られるのです
昔スロットコーナーが薄暗かったりしたらお上によく注意をされました
きらびやかなネオンは一昔前、電気の大食いの代表格でしたがLEDの登場により大分下がったと聞いております
照明やネオンなどで総電気代の25%程
エアコンが電気を超ドカ食い
意外でもなんでもないかも知れませんがエアコンが一番電気を食べます
だだっ広く天井が無駄に高い構造が多いパチンコ屋ではエアコン代が最もかかるのです
季節によって変動しますが「不動の電気大食いの王者」
エアコンで総電気代の50%越え
一般に500台クラスのお店で月の電気代が150万~200万と言われてるので、いかにエアコン代がバカにならない事がお分かりになると思います
節電コンサルタントの話はこうだ
『台の電源を営業直前に入れる、終わったらすぐ消す』
『ネオンは季節毎にこまめな調整を』
『店内のテレビや照明は閉店間際には早々に消しておく』
『エアコンを送風メインにする』
うん、こまめな節電は分かる
スタッフの協力は不可欠だ
だがエアコンを送風メインとはどういうことだ?
お給料様は快適な空間を求める
真夏には寒すぎるくらい効いたエアコンの中で熱くなる
冷やさなければ無限に熱くなる
機械から放出される熱をモロに受け、『何故こんなクソ熱い中、大事な千円札を使わなければならないのか?』と気付かせてしまう
真冬には冷えた体を温めに来る
温めなければ、かじかんだ手でパチンコやスロットを触る事になる
冷えた機械がより冷たく感じ、大事な千円札を投入する気など失せてしまうだろう
快適な空間を提供するのはパチンコ屋の役目だ
『年間の電気代を10%近い削減を約束します』などど綺麗ごとを並べたコンサルタントに踊らされ経営陣は嬉々として取り入れる
その結果、経営陣のプレッシャーから電気代の節約に躍起になった責任者は送風メインを実施する
もう簡単に想像出来るのでは無かろうか?
末期なパチンコ屋が閉店へ向けての確実な一歩を踏み出している事に
実はそれだけじゃない
そんな環境で働くスタッフ達はどうだろうか?
夏は熱く、冬は寒い
どれだけ場末のパチンコ屋でも繁忙期はある
土日や大型連休なんかはさすがに人が入る
ただでさえ人手不足で少ない人員で回してるお店で行き過ぎた節電を実施すれば体調不良を訴えるスタッフは確実に増える
事実、先日の熱い日に送風メインを実施した当店ではスタッフ皆が汗をかきながら目まぐるしく動き、大量の飲み物を消費した
これが大型連休中ずっと続くと体を壊す。間違いなく。
行き過ぎた節電はお給料様を遠のかせるばかりでなくスタッフ達の離職も進む事になるのだ
スタッフが減るせいで一人一人の負担が大きくなる
離職を加速させる結果しか招かない
もしこのまま節電を突き進んでいくなら当店も例外なく閉店の道を辿るであろう
だから私の使命はこっそりエアコンの送風を止めガンガンの冷房にする事である。
クビに出来るものならしやがれなのである。
~オワリ~