学ぶ心を持たない者は去れ!おっさんがバイトをする時の心得
当店の店長はおっさん好きである
立て続けに37歳と40歳のおっさんをバイトとして雇い入れてるので間違いない
今回は40歳のおっさんに焦点を当てようと思う
自分も相当なおっさんで同じように思われてるだろうから書くのは心苦しいが
学ばないおっさん
当店はルールにうるさい
「歩く際に手を前で組まなければいけない」
「お客様への一礼の角度は30度」
「常に微笑みながら行動する」等々
接客業では基本的なルールだろうが残念、ここはパチンコ屋だ。そんな事も一から教えないといけない人材ばかりが働きに来る
そのおっさんは業界経験者で主任にまで上り詰めたと豪語していたので基本的な事は出来るだろうと見ていたが、出来ない
見ていて不愉快になるレベル
私は早々に彼の教育を諦めた
年上で言いにくいのもあったしバイトリーダーなんて名前だけで何の権限も持っちゃいない。『全体のレベルアップを図りたい』と最もらしい理由を並べて他のバイトに任せる事にした
そもそも新人バイトの教育をバイトにやらせようとしてる時点で層の薄さが窺え知れる
バイトさえ居ればどうにでもなるパチンコ屋の現場で偉そうにふんぞり返っている社員なんざゴミだ
おっと、このままでは社員への不満だけで終わりそうなので話を戻そう
三十五歳のおばさんバイトが日々ルールを教える
教えるも、改善していく様子は全く見られない
何度同じ小言を言われようが直らない
直す気が無いようにしか見えない
分からない事も勝手に判断して自分の都合の良いように終わらせようとする
ついには小言を言ってくる先輩おばさんバイトに何を思ってか『あぁん!?』とまで言う始末
終いにはルールを守らず指摘されて『主任に許されています』と嘘までつく
それでも何食わぬ顔でバイトに出てくる。そうして他のバイト達から距離を置かれ、居場所を無くし『本業が急に忙しくなってもうバイトに出れない』と言った当日に消えていった
彼が言っていた数々の言動の真偽は永遠に闇の中である
バイトに転落したおっさんは変われないのか?
基本おっさんという生物は「変化」を嫌う
今までやってきた事を変えたくない
いや、変えれないのだ
これまでの人生を否定されるような気分になり「なにくそ」という本来は向上心に充てるべきエネルギーを文字通り「なにくそ言ってやがるこのバカヤロウ」というどうしようもない方向に注ぐ
そりゃそうだろう
おっさんだって普通に仕事をしていれば部下だって居ただろう、結婚してれば大きい子供だって居るだろう
そんな今まで「下」と見ていたような歳の人間から指示されるのだ。簡単に受け入れられるはずもない
『あのおっさんマジ使えねぇ!話なんて聞いてるか聞いてないのか分かんねぇし!』
多分聞いている、聞こえている。脳の処理速度が遅くなっているのもある
だけど本当は心の中で『この若造が!!!』などと考えているだけだ
自分がやってきた事が通用しない場所で『はい!』と素直に聞けるおっさんの方が少ない
それでも歯を食いしばって家族の為、お金の為、生きる為に変化出来たおっさんだけが「次」に行けるのだ
今回の件は性格に「も」問題があったように思われるが変化を受け入れる覚悟も持たずに働きに来たのが最大の過ち
今後、彼が本当に本業が忙しくて戻るにしても別の場所でバイトをするにしても変化を受け入れて同じ事を繰り返さないで欲しいと願うばかりである
蛇足で、好んで変化を繰り返すおっさんは出世する。もしくは成功する。
これは断言する。
変化を嫌うおっさん達を数々見てきて、私自身も未だ変われてなく落ちる一方だから。
説得力の塊。
おっさんがバイトをする時の心得
- 年下でも先輩の言うことは素直に聞け
- 分からない事は分からないままにせずコミュニケーションを取れ
- ただでさえ物覚えが悪いのだから頭を全力で使え
- 笑顔を絶やすな
- おっさんのプライドなんかゴミでしかない事を知れ
- 存在してるだけで偉そうにしてると思え
- 常に感謝の言葉を吐き続けろ
前職がどれだけ偉かろうと、本業があって『そこ』ではそれなりの地位であろうと、バイトをしに来ているのならば『学べ』
何をどう言おうが『単なるバイト』なのだ
さもなくば私みたいお先真っ暗状態になる
是非とも私を反面教師として欲しい
バイトのおっさんの分際で学ばない人間はいつまで経ってもバイトから抜け出せないのである。
書いてて悲しくなってきたのである。
~オワリ~