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見られたいような見られたくないような

パチンコ業者なのにパチンコ屋でアルバイトしてる人の日記。

27歳無能説。私界隈限定の話。彼らに未来はあるのか?

いらっしゃい。

38歳自営業な実家の会社員。

主な収入源はアルバイトです。

 

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パチンコ屋で長い事アルバイトしてると様々な人に出会えます。

良くも悪くも。

本日は私界隈限定ですが語ってみます。

27歳無能説

今、私の周りに27歳の知り合いが3名。

知り合いの知り合いが3名。

 

人生で最大の数の27歳達に囲まれるムーブメントが巻き起こっている。

 

バイト仲間の27歳Mくん

前職もバイトで大手のパチンコ屋で働いていた。

『あちらの方が待遇は良いのではないか?』との質問に『家が近すぎるから』などと訳の分からない答えを放つ無能だ。

 

仕事振りを見る限り、真面目で素直でよく喋る。人当たりも悪くない。

 

だが、仕事の優先順位を計るのが恐ろしく下手くそ。

 

今、すべき事じゃない事を全力でする。全力でするが故に恐ろしい程、空気が読めない。

お蔭で他のスタッフの苦労が増えるばかりでなく仕事を完璧にこなしたつもりになっているのが周りから「無能」と呼ばれる所以。

 

新人バイトの27歳Hくん

近隣のパチンコ屋から転バイトをしてきた。

パチンコ屋からパチンコ屋への転バイトを繰り返してるバイトで使える人間に出会った事が無い。

上から目線で申し訳ないが、長い業界歴の私が出会った事が無いのだから一つの真実であろう。

使える人間は短期間で別の職種に行くからだ。

 

体型も『おいおい、本当に27歳か!?』と言わんばかりにお腹が膨張している。

それほど迄に当店の人材不足は深刻らしい。

 

仕事振りは未だ本領発揮する事を許されていないので判断しかねるが、二つ同時に言われた事の内、半分の確率で一つ忘れるので「無能」の片鱗は垣間見える。

 

『トイレチェックの後で外を履いてきて。』と言われてチリトリ片手にトイレに行った時はさすがの私も片足でこけてみた。

 

社員()27歳Tくん

私が27歳無能説を唱える最大の要因にして最大の勢力保持者。

『スロットが好き過ぎて店員になった!』

筋金入りの無能。

 

「自分が楽をする為に」バイトを酷使する不届きもの。

 

「自分が楽をする為に」を穿き違えた考えで現場の人間がやった場合、他の人間から総スカンを食らうのは当たり前である。

 

自分が楽をする為に「人を育てる」「努力をする」といった部分が欠落した人間など「無能」と呼ばれるに相応しい。

 

他にも責任を取りたくが無い故に『僕に問題を投げかねないで、僕が居ない時に上の人に言って』と公言するような「無能」である。

挙げだしたらキリが無いので今日は勘弁してやる。

 

Tくんの連れ27歳3人組

驚く事に専業だ。

専業という言葉にピンと来ない人の為に説明しよう。

 

パチンコ・スロットの景品だけで生計を立てる事を「専業」と言ふ。

 

3人全員の経歴を知っている訳ではないが私がバイトを始めて3年以上の間、どこかに就職したという話は聞かない。

 

他にも投資だったり収入があったりするのかもしれないがそんな事もないだろう。

話を聞く限り、朝から晩まで幾多のパチンコ屋を巡回し一日中打っている。

 

当店に来た際も打つ台が無い場合は休憩コーナーで3人でモンストをやっているから余計に驚く。

 

働く事が全てじゃない事も無理やりながら分かる。

分かるけど働きもせず専業をこのまま一生続ける覚悟があるようには見えない彼らを私は色々な感情を込めて「無能」と呼ばざるを得ない。

 

 

私が知っているプロと呼ばれた人達はとうの昔に就職していった。

 

年の頃は35歳前後だった記憶がある。

 

多分そこら辺がリミットでありボーダーなのであろう。

 

勿論、異常なまでに狡猾な人は長く続けれるとも思う。

他に生きる術も持ってるだろうから。

 

体のいう事が聞き、身動きも軽く、知識もまだまだ吸収できる27歳。

 

何も考えず、勢いだけで生きてこれた。親と同居してる場合は生活費もさほど掛からない。

件の3人も親と同居している。

 

唯一同居していない社員()のTくんだけが将来も救いも無いパチンコ屋で働いているという現実。

 

私界隈の話で恐縮だが27歳というのは無能である。

何とでもなる年齢である。何とでもなった年齢である。

 

本来、何かに一生懸命に取り組んでる27歳は私にとって眩しくて仕方が無い。

 

だが27歳時点で『めんどくさい』をモットーに掲げてる彼らは無能なのだ。

 

私が『もう10歳若ければ別の事に挑戦してた。』とは言えない。

きっと私も無能な27歳だったから。

 

だから今、30歳前の若者よ。

 

今「何か」をやると良い。その「何か」は自分で見つけると良い。

 

パチンコやスロットやソシャゲで時間を浪費するくらいなら本でも読むと良い。

 

そっちの方がよっぽど人生に有意義であると個人として言いたいのである。

 

 業界人としてはたまには遊びに来て欲しいけどが本音ではあるけど。

 

 

尚、偉そうにこんな事を書いてる38歳の方が無能なのは言うまでもないのである。

 

我が家族よ、すまぬ。

 

~オワリ~

 

 

 

エアコン代を節約するパチンコ屋に未来は無い。

いらっしゃい。

暑いね。夏始まったぽいね。

 

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以前似たような物を書いた。

 

wanabesome.hatenablog.com

 

コンサルタント指導の下、店長が節電に躍起になっている。

『7月、8月のデマンド値を抑えると基本使用料が安くなる!』

暑苦しい事この上無い。

 

私はSODで暑くなりたい。

 

このデマンド値というのがかなり厄介らしく電気の最大使用量が基本使用料に大きく関わるという。

日本語って面白い。

 

 

デマンド値が詳しく知りたい方はこちらへ

大崎電気工業様のHPより

 

 

前述の記事にある通りパチンコ屋において最も電気を使うのはエアコンである。

 

そこでコンサルタントに言われるがまま店長は高らかに宣言したのだ。

 

『7月、8月は大型エアコン10基中3基を目安に送風のみにする!』ババーン!

 

更に

『勿論!お客様あっての商売。お客様が不快に感じない限界を模索する!』

『お客様から暑い!と言われた時は細かい調整をするのでスタッフの皆さんは逐一報告をするように!』

 

素晴らしい。

先細りの業界をこの先生きのこるにはランニングコストは低ければ低い程良い。

 

素晴らしい。

お客様が不快に感じない限界を発見出来た暁には基本使用料が安くなる事は確実だろう。

 

オーナーは喜び、店長は評価され、お客様は不快を感じない。

 

節電とは何と素晴らしいものだろう。

 

 

我々スタッフを除いては。

 

お客様の限界に挑戦するということは我々スタッフの限界は無視するということである。

 

お客様なんざ座って動かず冷たいお飲み物をすすっているだけである。

遊戯中は思考もしてないだろう。

 

それに引き換え我々スタッフは店の中をハムスターのようにひたすら歩き笑顔を振り撒く。

人手不足も相まって効率良く仕事をこなさないとならないので低スペックな脳みそでも使わなければならない。

 

ただでさえ動き回って暑いのに、お客様の限界に合わせられたらたまったものではない。

 

お客様の限界を発見するのが先か、我々スタッフが脱水症状で倒れるのが先か、その運命は店長の手腕にかかっているのである。

 

当店より圧倒的に潰れそうな他店のエアコンが圧倒的に涼しいと知った時、私は本気で転職を考えたのである。

 

~オワリ~

 

 

よく話す人が嫌い。イエスノー枕は画期的だと思う。人と話したい気分かどうかの時にも使って良いと思う話。

 正確に言うと自分の事を「主」に話す人が嫌い。

 

いらっしゃい。何も無いけど。

 

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元来ぼっちを好む私だが仕事上、人と話さなければならない。

バイトでもそうだ。バイトリーダーだから。

時給も入りたてのバイトと変わらない、権限も変わらないのに『バイトの事はバイトリーダーに。』なんて嫌になっちゃう。

 

 

新人の教育にあたりコミュニケーションを取る必要があるのだが苦痛で仕方が無い。

業務上に必要な事だけを上辺だけの笑顔で伝えて乗り切りたいのに沈黙は許されない風潮。

 

どうして業務の説明と説明の間に生じる静寂な時間を楽しめないのか?

 

どうして大して知りもしない新人の身の上話を聞かされなければならないのか?

 

どうして私の個人情報を聞き出そうとするのか?

 

腹の中をかっさばいて見せ合う仲でも無い人との沈黙は気まずい風潮なのか?

 

風潮に疑問だらけの私は教育中、必要な事以外は喋らないようにしている。

結果、『優しい笑顔だけど逆らってはいけない存在』になってしまっている。

 

好都合だ。

 

私は偽の笑顔でイラッシャーセーと言うだけでお金が入るだけで十分なのだ。

 

 

 だが世の中には猛者が居る。

こちらが如何に『話したくないオーラ』を出しても話しかけてくる猛者が。

 

こういった猛者の最大の特徴は『空気を読まない』である。

 

「聞いて下さいよ~!今日こういう事がありました!」

 

だからどうした?的な内容をガンガンぶつけてくる。

場の空気など読まずに己の主張を己の言いたいタイミングで真正面からぶつけてくる。

 

言い終われば満足してスマホをいぢりだす。

 

なるほど、新人類だ。私はこういう『自分の事を主に話す人』が嫌いだ。

 

そして、いつも思う。

エスノー枕を装備したいと。

 

Miniラブピロー

Miniラブピロー

 

 

我儘な事に話したい時は私にだってある。

 

だがその加減は自分でも分かるくらい難しい。

 

特にくだらないダジャレを思いついた時なんて話したくて仕方が無いのだ。

それも言いたいピークを過ぎると途端に言いたくなくなりまた『話したくないオーラ』を放つ。

 

自分で書いてても分かるが何と面倒くさいやつなんだろう。

私ならオーラ云々の前に近寄りたくもない。

 

 

そこでだ。そんな人間がイエスノー枕を装備している所を想像して欲しい。

 

 話したい気分の時は小脇にイエス枕を抱える。

 

この時ばかりは話しかけてくれ。私もくだらないダジャレを全力で披露する。

 

 イエス枕を小脇に抱えるなんて滅多に無いから話したくなった瞬間ダッシュで取りに行く。仕事?コミュニケーションより大事かね?

 

そんな勢いでイエス枕を装備しにいくから是非、自分語りをしてくれ。

 

 渾身のダジャレを繰り出してみせるから。

 

尚、ノー枕をお腹に巻いてる時に話しかけてきても上辺だけの笑顔でやり過ごすから私の事は常に見ていて欲しい。

 

 

こんな事ばかり考えているから友達どころかネッ友も出来ないのである。

 

私が心を開くのが先かブログが閉鎖するのが先か、神のみそしるなのである。

 

~オワリ~

 

 

パチンコ屋が防犯に敏感な理由。パチンコ屋だって商売なんですよって話。

いらっしゃいませ。

 

本日はパチンコ屋における防犯についてのお話。

 

何、小難しい話は一切ございませんのでお気軽に。

 

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パチンコ屋が防犯に敏感な理由

隠すことなく話すとパチンコ屋には多額の現金で溢れています。

その現金を狙った不埒な輩はセキュリティの向上により減少傾向にあります。

 

年末年始など犯罪率が高くなる時期におっかないニュースを聞く事もありますが特に防犯カメラの精度が上がると共に大胆不敵な輩は減ってきております。

 

故に安心しきっている訳では無いですが現金に関しての防犯に対しては私が知ってる限りではほぼ完璧。

 

ですが所謂ゴト行為と呼ばれるものに関しては敏感。

隣の県でゴト行為が発生したとなればその日中に組合経由で全国のパチンコ屋に通達され顔写真付きで出回る。

 

一度どこかのお店で成功したとしても次は警戒態勢の中でのゴト行為は難易度が跳ね上がる。

 

パチンコ屋のセキュリティだって年々上がっているのだ。そう簡単に不埒な輩を跋扈させる訳にいくまい。いたちごっこと言われようが、たゆまぬ努力で健全な商売に向けて全力なのだ。

 

防犯を徹底的に徹底して遊びに来て頂いてるお客様が気持ち良く遊技して頂く為にパチンコ屋は防犯に敏感なのだ。

 

 

 

パチンコ屋が防犯に敏感な最大の理由は別の所にある。

 

繰り返すが現金・パチンコやスロット台に対する防犯のセキュリティは尋常ではない。

完璧に近すぎて油断を突かれる事もあるのは悲しい現実だけど。

 

ではどこの部分の防犯に最大に敏感なのか?

 

それは『お客様』である

 

パチンコ屋には現金がある。遊技するにもお金が必要だから。

 

よくある例としてアホなお客様は財布を台の上に置いたままその場を離れる。

 

電話やトイレ、ちょっと違う島の友人に話をしに行く等の際に。

 

正直アホだと思う。

隣のお客様が手を伸ばせば届く所に自らの全財産に直結する財布を置いてその場から姿を消すのだから。

 

我々エリートスタッフはその状況を発見すると一早く防犯するのだ。

 

「何故これが防犯なのか?」疑問に思った方もいらっしゃるだろう。

 

その答えは「出来心で手を伸ばしてしまった」というお客様を撲滅する為である。

 

他の例でも昨今のパチンコ屋ではカードなりコインなりといった媒体に現金を預け入れる事が出来る。

 

Suicaなどをイメージして頂ければありがたい。

 

それを拾ってしまえば簡単に現金化してしまえるのだ。

 

おっちょこちょいなお客様が落とし、出来心満載な別のお客様が拾って現金化してそそくさと逃げていく。

 

残念な事に防犯カメラの性能の向上により大概の「犯行」は録画されている。

 

それをアホなお客様にお見せする事は出来ないが、アホなお客様が警察に被害届を出したならば警察には捜査協力でお見せする事になる。

 

そう。お客様が出来心で犯罪者になるのを防犯するのが敏感な最大の理由なのだ。

 

 

 ここでやっとタイトルに繋がる。

 

パチンコ屋だって商売なのだ。

 

もし防犯出来ずに犯行が行われたとする。

被害に遭った方は『警察に言うまでじゃない。大事にはしたくない。』という方がほとんどだ。自分がアホな事を理解しているのだろう。

 

だがそのアホなお客様は二度とお店に来ない。

勿論、出来心なお客様も二度とお店に来ない。

 

お分かり頂けるだろうか?

 

防犯出来なかった一つの出来事で二人のお客様を永遠に失う事になる

 

遊技人口が確実に減っている中、パチンコユーザーを一度に二人も失う事はお店にとって痛手でしかない。

 

更に被害に遭ったアホなお客様は『あの店でこんな事があった!』などと尾びれ背びれを付け足すだろう。

 

潜在的に二人以上のパチンコユーザーを遠のかせる結果に繋がりかねないのだ。

 

商売である以上、客足が鈍ると閉店まっしぐらである。

 

だからパチンコ屋は防犯に異常に敏感なのである。

 

そんな事も理解してない社員()の放った『俺の責任じゃねぇしw』という台詞は私に将来への悲観を加速させる結果になった事は言うまでもないのである。

 

~オワリ~

 

 

自分の息子には限りなく甘い取締役は私を限りなく自由に使う。

いらっしゃい。

飲んだら帰って。

 

そんな台詞を幸薄い系の美女に言われたい。

 

 

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取引先の取締役がマンションを買った。

以降マンション役と表記する。悪意は無い。

 

マンション役はもう還暦を過ぎている。

高所得な故に住宅ローンもすんなり通ったと何度も何度も自慢された時はとうとうボケが始まったか?と心配したくらいだ。

 

ご立派な自宅が郊外にあるにも関わらず便利の良い街中にマンションを買うとは第2の人生を見据えてなのだろう。そう思っていた。

 

 

実態は違った。

 

ご長男様を大都会から呼び戻す為に新築のマンションを購入してエサにしたのだ。

 

大都会でフリーターをなさっていたご長男様が結婚すると言い出し、未来を案じたマンション役がご自身が取り締まる会社のどこぞやの部門にパワーを使いねじり込んだ。

 

そしてご長男様若夫婦は何の労もせずお高い新築マンションをゲット。

 

ここまでなら良い。まだ良い。私には何の関係も無いのだから。

きっとお金持ち界隈ではよくあるストーリーだろうし。

 

それを怒った振りをして嬉しそうに話すマンション役から聞いてるだけで昼御飯代が浮くならいくらでも聞こうではないか。

 

 『将来、俺があのマンションに住んで、バカ息子があの家(豪邸)に住む計画だ。だから家のリフォームだけは済ましてやらんとな。バカ息子には金がかかって困るぞ。おい。』

 

『ですよね~』しか言えない自分が悲しい。

 

『金持ちだから良いんじゃないっすかね』なんて言えない自分が悲しいけども。

 

 

ある日、私に一本の電話がかかってきた。

マンション役からだ。

 

光回線がマンションに繋がった。設定を頼む。デスクトップとランはある。』

 

『ちょっと仰ってる意味が分かりませんが?』

 

『とにかくマンションに一緒に来てくれれば良い。』

 

かくして、私は会った事も無いご長男様のマンションに赴き「光回線でパソコンを動かす」ミッションを請け負った。

 

当日16時の約束があちら様の都合で18時になったのは些細な事だ。

『良いマンションだろう~』

ご機嫌なマンション役と共にご長男様若夫婦と初のご対面。

 

来客があると知っているはずのお二方ともスウェットで出迎えられ、フローリングには様々な『毛』が散見出来た時にも私は笑顔だ。

 

紙コップにぬるい午後の紅茶を出された時はさすがに笑顔を失ったが。

 

早速作業に取り掛かろうとするも、どうやら聞いていた話と違う。

 

 『インターネットには繋がっている。パソコンの設定さえしてくれれば良い。』

 

そう聞いていたはずだ。

 

うん。繋がってない。デスクトップもランもない。

事実を包み隠さず伝えるも『今日NTTが工事をやって開通したはずだ。』

 

なるほど。

 

若夫婦達は『インターネット開通したのにWi-Fiに繋がらないね~』などとじゃれあっていたのには〇意を覚えたのは言うまでもないだろう。

 

そこからマンション役は『一回会社に戻る。』などと言い残し現場を去り、プロバイダー契約の書類のパスワードが必要だとご長男様に伝えると『車に行って取ってくるっす~』と言って姿を消した。

 

残されたのは縁も所縁も無いご長男様の奥様と私。

 

時間にしておおよそ10分くらいか。正しい時間は分からぬ。

 

初めて会った男女が密室で二人きり。

 

文字にするとワクワクするかもしれないが現実は常に現実である。

 

 

パスワードを無事に入手し、ネット開通。

Wi-Fiに繋がる事に喜びあっている新婚の二人は初々しく可愛かった。

 

スウェットだけど。

 

やっとパソコンの設定に移れる。

そう思った矢先に『これっす~』と差し出された未開封のノートパソコン。

 

マンション役は何を思って『デスクトップとランはある!』と豪語していたのだろう。

 

もう突っ込むのすら疲れた私はサクッと初期セットアップをガン無視してグーグルクロームだけインストールしてインターネットには繋がるようにだけはしておいた。

 

満面の笑顔で『最低限の事はやっておきました。後から必要なものはご自身で入れて下さい』の言葉を添えて。

 

そうして、いつの間にか戻って来てたマンション役に

『困った事があったらこいつに連絡しろ』とLINEでの連絡先の交換を強要され、部屋を後にしたエレベーター内で『これからも息子と仲良くしてやってくれ。新事業を立ち上げた時はお前が上司で構わないから。』などとご長男様の今後を託された私。

 

これまた笑顔で『はい!』と答えるも心の中では『お断りです!』と唱えるのであった。

 

帰りの車中で『今日はありがとうございました!』のメッセージと共に初音ミクのスタンプが添えられて来た時、私は『二度と関わるまい』と決めたのである。

 

~オワリ~

 

 

38歳アルバイト。父親でもある。中学校のアンケートに答えるのにはどうしたら良い?

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私の仕事は特殊且つ、一口では説明しきれない。

 

恐らく妻も完全には理解してない。

 

同業者からも『えっ?このご時世それだけで生活出来る???』などと言われる。

それ以外にもしてるけど説明するのも面倒くさい。

 

複数こなして、それでも生活が出来てないからアルバイトをしているのだ。

 

特殊故に今、困っている。

『お父さんの仕事について聞こう!』

学校主催のアンケート。

 

小学校のうちはまだアレで、まぁアレ。

 

簡易的なやつだったので、「電気屋さん」か「大工さん」か「パソコン屋さん」で押し通した。

 

それが今度は中学校からので、より具体的になりやがって・・・

 

私は何と答えれば良いのだろう?

本業は余りにも説明に苦しむ。

一度「パチンコ関係の仕事で自営をしている」と妻が友人に漏らした際、気が付けばパチンコ経営者に祀り上げられた事があり出来れば隠したい。

 

ならばバイトの方の接客業の事をオブラートに包みながら大胆に答えるしかない。

 

回答を待つ我が娘にこう答えた。

 

 

質問1

あなたがやっている仕事の、仕事内容や特色を教えてください。

 

答え1

接客業です。

特色は頭さえ下げておけばお給料が貰えます。

 

 

質問2

その仕事を選んだ理由を教えて下さい。

 

答え2

お金の為以外に何かある?

 

 

質問3

 その仕事をやっていて「良かった」と思うことと「いやだなあ」と思うことを教えて下さい。

 

答え3

良かった・・・無い

いやだなあ・・・年下の社員の言う事を聞く事、マナーを守れない客もどきを相手にする事、その他諸々。

 

 

質問4

その仕事につくためには、どうすれば良いのですか?

(資格や免許は必要か、など)

 

答え4

面接受けて、日本語で基本的な受け答えが出来れば誰でも。

土日出れます!とアピールすると採用率はアップするかと思います。

 

資格や免許は要らず、求められるとすれば、心なき謂われに対する防御力です。

 

 

質問5

どんな人がその仕事に向いていると思いますか?

 

答え5

・・・ここでは言えません。

 

 

質問6

 その仕事を希望している人がいるかもしれないので、その人へのアドバイスをお願いします。

 

答え6

短期や繋ぎと割り切ってなら良いと思います。 人手不足なので助かります。

それ以外でだと『この業界にだけは来るな』と身を挺して邪魔をするので宜しくお願い致します。

 

 

尚、全力で我が娘に答えた際、乾いた笑いしか聞けなかったのは言うまでもないのである。

 

おかしい、目から水がちょちょぎれてきたのである。

 

~オワリ~

 

子供と食べる妻の手作りホットケーキは涙が出る程美味かった。

いつからだろう。

バイトを始めてから子供達とまともに向き合って無かった気がする。

 

ただ働くだけじゃダメって分かってから色々な事に挑戦している。

このブログもその一つ。

同じ業界の人に働きかけて新規事業の立ち上げの必要性を説いてみたり。

 

どいつもこいつも来年・再来年の展望はかろうじてあっても5年、10年先の未来は見えてない奴らばっかりだ。

自分も含めて。

 

そんなこんなで忙しい。

家族と共にホットケーキもゆっくり食べれなかったくらいに。

 

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日曜日で家族皆が居ようが家の隅っこで難しい顔してパソコンとにらめっこ。

 

インターネッツ上には将来を明るく照らし背中を押してくれるものなんて無いのに。

 

あるかもしれないけど見ようとしてない、やりたくないだけだろうけど。

 

家族を大して顧みず何処に向かって突っ走ってるかも分からない私に妻は優しい。

 

『ホットケーキ食べる?コーヒーもあるよ。』

 『子供のリクエストでアイスも乗っけてみました~』

 

嬉しそうにはしゃぐ皆を見て私は思う。

 

皆の笑顔の為にと大層な大義名分を掲げ闇雲に明後日の方向に突っ走る私は正しいのだろうか?

 

私自身が楽しめて居ない事をやる必要はあるのだろうか?

 

『もっと力を抜いて本当にやりたい事をやりなよ!』

 

そうホットケーキの上のアイスに言われた気がした。

 

私にも味あわせたくて妻が買ってきた高級そうなバニラアイスは最高に美味しく、それを幸せに食べてる皆の笑顔は最高に輝いていた。

 

『私はまだ頑張れる。』

そう思ってアイスとホットケーキを頬張ってる妻に口づけをしてこう言ったのだ。

 

 

 

『別々に食べた方が美味しいね。』と。

 

 

幸せな時間が台無しになったのはいうまでもないのである。

 

~オワリ~